『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』第16弾 「南信州泰阜村万古渓谷」(グリーンウッド自然体験教育センター)

心に在り続ける原体験。南信州泰阜村万古渓谷

足を踏み入れると空気が変わる
ため息が出るほど透き通った沢水と急峻な岩肌に群生する深い緑の苔が織りなす神秘的な渓谷がある。

私の住む南信州泰阜村の人里離れた奥地にあるこの万古渓谷(まんごけいこく)は、長野・愛知・静岡を経て太平洋に注ぐ大河・天竜川の支流、金森山を水源とする万古川上流の渓谷であり、泰阜村二軒屋と飯田市唐沢の滝までの約7Kmを指す。

渓谷には瀑布、淵、奇影が続き、千古の密林のおおいかぶさる秘境で、ダイナミックな自然の中に吸い込まれるように没頭する、沢歩きの醍醐味を味わうことができる。中でも、流れ落ちる清水の音が姿を現す前から響く、魚止めの滝はその名にある通り魚が遡上することを許さない、圧倒的な存在感で聳え立っている。

 

毎年、サマーキャンプのこどもたちと訪れ時間を忘れて1日中遊んでいたお気に入りの場所。だが、この2年はその光景は見ることができていない。

非日常の中にある遊びや仲間との時間はこどもたちにとってかけがえのない原体験になる。机上や電波だけでは得ることのできない自分を見つめる時間でもある。今年の夏にこそ、この渓谷や泰阜村にこどもたちの歓声が響く瞬間を心から楽しみにしたい。

【エコセン団体会員/NPO法人グリーンウッド自然体験教育センター 矢加部 優】

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