『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』 第2弾 静岡のお茶畑(山本かおり)

今日は私のふるさと、遠州地方の風景をご紹介します。
私が生まれた静岡県は、西部・中部・東部に分けられています。
そして、遠州地方とは西部地区の7市1町の総称であり
「遠江(とおとうみ)」とも呼ばれます。
ちょうど、東京と大阪のほぼ真ん中に位置した、自然豊かな地域です。

 

昨年の10月台風一過の日曜日、掛川市にある標高532mの
粟ヶ岳(あわがたけ)にハイキングに行きました。
「東山いっぷく処」に車を停めて、茶畑の中をトコトコと歩いていきます。
茶畑はわりと急斜面で、作業している人たちに挨拶をしながら、通り抜けます。
振り返ると、向こうの山の斜面まで見渡す限りのお茶畑。
そして、扇風機のプロペラ。

 
なぜお茶畑に扇風機が?こちら「防霜ファン」と呼ばれるものです。
子供の頃から見慣れていた私も、何をするものか知るようになったのは
大人になってからでした。
母親が通った掛川の小学校では、田植えの時期に加え、
お茶のシーズンには「茶摘み作業」のために学校がお休みになったそうです。
今では機械で茶摘みができるようになり、茶摘み風景も様変わりしました。

 

 
ハイキングをした日は30℃を超す夏日で、通常なら1時間程度で登りきるところを、
2時間近くをかけて汗をかきかき頂上までたどり着きました。
登っているうちに、周囲が茶畑から自然林に切り替わり、
頂上付近には阿波々(あわわ)神社というものもあって、
周辺には巨木もたくさん残っていました。
頂上に近い斜面にはヒノキの木で大きく「茶」という文字が植えられていて、
東海道新幹線や東名高速道路からも見ることができます。

 
粟ヶ岳の頂上には、2019年5月オープンした
「かっぽしテラス(粟ヶ岳世界農業遺産茶草場テラス)」があり、
富士山や大井川、遠くは太平洋まで望む景色を堪能することができます。
世界農業遺産になった茶草場(ちゃぐさば)農法とは、
静岡県に特徴的に見られる農法で、高品質な茶の生産のみならず、
豊かな生物多様性の保全にも繋がっているそうです。
(茶園の畝間にススキやササを主とする刈敷きを行う伝統的農法のこと)
駐車場には、市が建てた看板もあり、動植物を守る大切さなどが謳われていて
感心しました。
ちなみに頂上には、中国から茶を日本にもたらした茶祖・栄西禅師の像が
祀られています。

 

 
お茶が地域を豊かに、自然環境も豊かにしてくれている景色を、
たくさんの人に見てもらいたいなぁと思います。

 
【エコセン事務局スタッフ / ゆいツール開発工房代表 山本かおり】
(2021年1月30日配信 メルマガ掲載)

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