『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』第14弾 「砂浜美術館 in 高知」(村上健太郎)
「今、砂浜にいるのですが、砂浜美術館はどこですか?」
そんな電話が事務所にかかってくることがあった。
約1,000枚のTシャツがひらひらするTシャツアート展期間中は(今年は5月1~5日開催)、そこが美術館であることを実感できるが、普段は日常の砂浜の風景。
イベント時だけでなく、365日オープンしている美術館なので、イベント時以外は、砂浜につく鳥の足あとや、波がつくる砂の模様など、当たり前の風景の中に作品をみつける。
ですので、冒頭のような電話には、
「砂浜美術館は、今いらっしゃるところです」と伝えるしかない。
空調は天然の風で、長さ4kmの砂浜ではソーシャルディスタンスの確保は十分。
密になることもない。
思いっきり深呼吸をして、足元の作品を見つけ、遠くは水平線の向こうの風景に思いをはせる。
頭の中で「想像する」ことの楽しさや、ゆたかさを気づかせてくれる風景。子どもづれでも楽しめる。
だって、ここはまるごと貸切の砂場。体を鍛えたい人にも最適。
トレーニング効果もばっちりなはだしで走れる砂浜大運動場。
そして、そんなあなた自身も、美術館の作品。お気に入りの椅子を持ってボーっとしてもいいかも。
この風景の楽しみ方は無限大です。
【エコセン世話人 / 砂浜美術館 村上健太郎】
(2022年4月15日配信 メルマガ掲載)
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