『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』第13弾 「山車をつくるオヤジたちの背中と笑顔と飲み会と」(塚原俊也)

「山車をつくるオヤジたちの背中と笑顔と飲み会と~地域を元気にするお祭りの風景を再び~」

私の暮らす栗原市栗駒地区には江戸時代からつづく祭りがある。

祭りは地域の伝統を継承するとともにコミュニティのアイデンティティ維持にもなっていると思う。

祭りを維持していくことは大変なこともあるが、お祭り前の子どもたちのお囃子練習などで先人から若手へ地域の技やアイデンティティが継承されていると思う。

山車祭りは栗駒の各地区が山車の出来栄えを競い合うことも見どころの一つだ。私の妻は栗駒出身で、大のお祭り好き家族で育った。

私がこの祭りで何よりも好きな風景は、祭りの1か月前以上から当日までのあいだに山車を毎晩真剣に作るオヤジたちの姿だ。

毎年、どんな山車を作るかテーマを決め仕事が終わってから集会場に集まり各地区凝りに凝った山車を作り上げる。そしてその日の制作がひと段落した後に酒を酌み交わしながら、山車づくりについて「あーでもない」「こうでもない」と語り合いながらお祭り当日を迎える。そんな風景がここ2年見られずにいる。

お祭りが再開したらぜひエコツアーを企画して皆さんに山車を見てほしい。

また、お祭り前の山車づくりの手伝いにも混ざってみてほしいものだ。

【エコセン世話人 / くりこま高原自然学校 塚原俊也 】
(2022年4月1日配信 メルマガ掲載)

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