『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』 第9弾 春を感じる風景(NPO法人大雪山自然学校)
間もなく5月。
平地で雪を見かけることも無くなり、ここ北海道東川町でも田植えの準備が始まっています。
森の中ではフクジュソウやカタクリ、エゾエンゴサクなど春の花が咲き始め、
色鮮やかな雰囲気になってきました。
次はキタコブシの花が咲き、その次はエゾヤマザクラの開花、
春はどんどん進んでいきます。
春を感じる風景。
それは人によって違うかもしれません。
私が春を感じる風景で一番好きなものは「星空」です。
深夜1時頃、南東の空に姿を現す鮮やかな天の川。
冬は観ることのできない、夜空に横たわるこの巨大な天の川を
目にすると春の訪れを感じます。
北海道で見る星空は一味違います。
ゆったりとした広い大地に、広い空、空気も澄んでいて光害も少ない。
なんといっても市街地から車を数十分走らせるだけで満点の星空を観る
ことができるのです。
北海道の観光地に訪れた際、夜天気がよければ少しだけ外に出てみて下さい。
遠くから聞こえるエゾシカの甲高い鳴き声、名前は分からないけど時折
森の中に響く鳥の鳴き声、風に揺れる樹々の音、近くを流れる川の音。
昼間なら殆ど気にすることのない音も色々聴こえてきます。
少し不安な気持ちになるかもしれません。
空を見上げれば満点の星空に、いくつもの流れ星、
星座の判別ができなくなる程の数の星が夜空に瞬いています。
星空には人を惹きつける魅力と癒しがあると思っています。
そんな星空をぜひ北海道で!
【団体会員:NPO法人大雪山自然学校 小沼 秀樹】
(2021年5月21日配信 メルマガ掲載)
※諸般の事情により、執筆と掲載の時期が多少ずれています。
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