『GO TO にっぽん! ~コロナ禍が明けたら一番に見たい風景~』第1弾 春のニリンソウ(森 高一)

ここ6年ほど、八王子市の里山で高校生大学生らと管理ワークを続けています。
駅からバスで3つほど、畑や集落の間を歩いて20分。
イメージ通りスギやヒノキの人工林が放置されていたところで、
徐間伐して下草刈ってと環境を整えてきました。
ハイキングコースからも外れ、訪れる人も非常に少なく(詳しい場所は言いませんが)。

毎年4月になると、ヤマザクラが咲き、木々が若葉を出し、
川沿いのあちこちにニリンソウが群落をつくって白い花を咲かせます。
日向には何種類ものスミレの花が咲き出し、モンシロチョウや冬を越した
テングチョウが視界を横切ります。
シジュウカラやエナガ、ウグイスが鳴いて、「そりゃまあ、いい季節だ」と
つぶやいてしまう感じ。

 

寒いわ、出かけられずにストレスだわと思う冬の日に、あとふた月半もすれば春が来る!
と気持ちを切り替える。このニリンソウ群落の景色が浮かびます。
5月になるとあっという間に消えてしまうほんのひととき、
山笑う里山の素敵な景色です。

 

人気漫画『ゴールデンカムイ』でアシリパさんが
「肉料理にはニリンソウの乾燥したのがないと」というシーンがあり、
シカ肉をもらった際にやってみました。
入れる入れないの差を感じられるほど食べてないですが、確かにうまかった。

 

【エコセン共同代表 / 森企画代表 森 高一】

(2021年1月16日配信 メルマガ掲載)

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