『これが日本の自然体験~エコセン世話人が独断で選ぶ日本の自然エリアと体験~』第1弾(森 高一)
『黒部源流域の山々』
夏山シーズンです。学生のころから山登りをしてきた者として、
日本の自然で一番の推しであげるのは黒部源流域の山々です。
アプローチは生易しくはないです。
立山黒部アルペンルートの室堂からは薬師岳を経由してアプローチに3日、
一番近い富山側の折立からも太郎平を通って2日はみないと。
雲の平を中心に北側には日本一遠い秘湯と言われる高天原温泉、
それを取り囲む黒部五郎岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳の山々が黒部川の源流になります。
山岳文学の名著、伊藤正一氏の『黒部の山賊』の舞台になっているのがその間にある三俣山荘で、
今やここではサイフォンのコーヒーや生ビールが供される山小屋になりました
(雲の平山荘ではよなよなビールが味わえる)。
あわよくばこのあたりを1週間くらいかけて歩き回りたい。
ぽかんと抜けた空が広く、夏は一面の高山植物が咲き、いくつもの秀峰を望めます。
ここにいることだけで至福感を得られる稀少な場であります。
日本の自然でもイチ推しだと思う。
さすがにハイシーズンは混雑します。
山小屋のオープンする時期のうちに分散して入ることをおすすめします。
余裕があれば山岳ガイドとともに。
【エコセン共同代表理事/森企画代表 森 高一】
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