『これが日本の自然体験~エコセン世話人が独断で選ぶ日本の自然エリアと体験~』第11弾(山崎 宏 )

『徳之島』

ホールアース自然学校の山崎です。

日本には数多くの島があり、その島ならではの自然や文化が育まれています。
そうした魅力に惹かれ、島を中心に旅をする人も多いのではないでしょうか。
私が最近初めて訪ね、大好きになった島は「徳之島」です。
鹿児島空港から飛行機で1時間少々。
奄美群島の一つで、2021年7月には「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として世界自然遺産に登録されています。

徳之島に降り立ち、島内を巡ると、世界遺産地域も含まれる常緑照葉樹林の山、サトウキビやジャガイモの畑、そして人々が暮らす集落が、比較的近い距離で隣接していることに気づかされます。

照葉樹の山

また、数々存在する海沿いの景勝地では、そのダイナミックな景観とともに、地形や地質の多様性を感じ取ることができます。

海岸の景勝地1

北部の「ムシロ瀬」や北東部の「金見崎」、また南西部の「犬田布岬」などを散策してみましょう。
この島が多様な大地によって形成されていることを実感することができます。
冬であれば、沖合にクジラの姿を見かけるかもしれません。

さて、せっかくの徳之島。島の基本的な自然情報や世界遺産としての価値について学びを深めるため、早いタイミングで「徳之島世界遺産センター」に足を運びましょう。
2024年12月にオープンした館内には専従のスタッフが配置されており、様々な展示とともにわかりやすい解説を受けることができます。
そして、更に深い自然体験を希望する場合は、エコツアーガイドの紹介をしてもらうことも可能です。
ツアー(※要予約)に参加することで、来訪者として漠然と見ただけでは気づかない、徳之島の自然や文化の真の魅力に気づかせてもらえるでしょう。

ゆったりとした時間が流れる徳之島。島本来の自然や暮らしが好きで、比較的、旅に慣れた方におススメです。

【エコセン理事 / ホールアース自然学校 代表 山崎 宏】


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