『これが日本の自然体験~エコセン世話人が独断で選ぶ日本の自然エリアと体験~』第13弾(植木よう子 )

『ひのくにのうた』

『もえろ もえろ ちきゅうのこどうをひびかせて』
『むかしむかし おおむかし にほんじゅうのかみさまが
くさせんりがはまにあつまって うたっておどったことがある』

こんな歌詞が入っている合唱曲をご存じでしょうか。
小林秀雄作曲、峯陽作詞「火のくにのうた 阿蘇」の児童合唱のための組曲の中の一曲です。
小学生の頃この歌を歌い、大好きすぎていつか草千里が浜へ行って、
阿蘇を見るんだってずっと思っていました。
地球の鼓動?!ワクワクしかない!
神様が集まる草原ってどんなとこ?!
思えばこの曲で「大地」を意識しました。
その後「大地讃頌」でますます、「大地」や「地球」に惹かれていくわけで・・・

念願かなって阿蘇へ行ってみれば、観光地なだけに大きな駐車場があったりしてちょっとだけ
「あら?」とは思いましたが、それでも雄大な景色と噴煙を上げる山は「生きている地球」を感じました。
思い入れと思い込みがあったかもしれませんが(笑)

普段は山に囲まれた狭い谷戸地形に住んでいるため、木々に切り取られた空ばかり見ていて、
山と空とを広く見渡すことがありません。
そのため「うわーひろいー」と語彙乏しく、何度つぶやいたことか。
北海道の広さとまた違って感じるのは、やはり植生や火山のせいでしょうか。
本当に日本の自然は多様ですね。
山や海、川などの環境は勿論、手つかずの原生林に近いものから、
草千里のように野焼きをする人の手が入ってこその自然など様々で、
ほんの一部しか訪ねて行くことができないのが残念です。

帰路上空から

これからの子どもたちがこの曲を歌い、
大人になって阿蘇を訪れた時、同じように雄大な景色を見るためには、
野焼きをしていく必要があるわけで、この先の阿蘇に限らず、
日本の文化と自然がずっと残っていくことを願ってやみません。

次回阿蘇を訪ねる時には、緑がきれいな時期か、
野焼きのボランティアに参加してみようかなと思います。

小学生から早○十年。阿蘇を訪問したのは2016年3月。
その1か月後にあんなことになるとは夢にも思わず・・・
熊本城の雄姿を見ることができたのは振り返って貴重な旅でした。

2016年3月熊本城

【エコセン事務局 / 鎌倉市緑のレンジャージュニア 植木よう子】


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