『これが日本の自然体験~エコセン世話人が独断で選ぶ日本の自然エリアと体験~』第3弾(梅崎靖志)
『本当は内緒にしたい道北の天塩川フィッシングの魅力 』
北海道道北の天塩川流域は、
自然豊かなフライフィッシングの聖地です。
その地に自らの手でロッジを建てたのが
「ロッジ テシオペツ」のオーナーで、
僕の友人でもある高橋渉さん。
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北海道には、高橋さんのような
地元の自然に精通したプライベートガイドがおり、
時にはボートやカヌーを使って案内する、
プライベートツアーを楽しむことができます。
中でも天塩川には、
野生のニジマスやヤマメ、そしてイワナが海に降り
大きくなって戻ってきたアメマスのほか、
釣り人にとって一度は釣りたい憧れの魚、
日本最大の淡水魚イトウなどがいます。
季節に応じてさまざまな魚種のフィッシングを
楽しめるのが魅力です。
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僕は今回、ロッジを完成させた高橋さんを訪ねて、
初めてのフライフィッシングに挑戦しました。
久しぶりに訪れた北海道。
今回は道北の天塩川で初めての
フライフィッシングに挑戦しました。
まずはじめに、ガイドの高橋さんの指導で、
竿を振るキャスティングの練習です。
その後、いざ川へ。
いいポイントを見つけて竿を振っても、
初めはなかなかうまくいきません。
「魚がかかった!」と思うのもつかの間、
初めてのことでタイミングを合わせるのが
なかなか難しい、、、。
それでも、川のほとりに立って無心に竿を振り、
フライを目で追う緊張感が心地よく、
天塩川の自然もフィッシングも
思い切り堪能することができました。
釣りの後には、地元産の羊肉のジンギスカンと
クラフトビールが楽しめる美深町のレストランBSBへ。
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築90年の古い赤レンガ倉庫を改装してできた
日本最北のクラフトビールの醸造所に併設されたレストランです。
ここでは、美深町産の羊肉のジンギスカンと
クラフトビールが楽しめます。
実は、国産の羊肉の流通量はごくごくわずか。
全体の1%未満とのことでした。
天塩川での体験は、フライフィッシングができる
美しい川と豊かな食文化を体験できる特別な時間となりました。
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北海道は自然の魅力が大きいものの、
ヒグマと遭遇するリスクもあります。
だからこそ、地元の自然に詳しいフィッシングガイドと
一緒であれば、安心感が違います。
北海道の自然を満喫する旅、ぜひ出かけてみませんか?
【日本エコツーリズムセンター理事/風と土の自然学校 代表 梅崎 靖志】
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