『これが日本の自然体験~エコセン世話人が独断で選ぶ日本の自然エリアと体験~』第20弾(植木 よう子)
『日本の里山』
よく聞く「里山」という言葉。皆さんはどんな風景を想像するのでしょうか? 都市部に住んでいると田んぼも畑も見る機会も少ないと思います。
でも、このコラムのタイトル「これが日本の自然体験」の一番身近な場所だったはずです。
そんな、原風景である里山に行ってきました。場所は栃木県市貝市。宇都宮駅から車で40分くらい。市を挙げてサシバを推しています。
サシバとは日本の里山の生態系の頂点に立つと言ってもいい、猛禽類の一つです。
渡り鳥のため、夏鳥として日本にやってきて子育てをするのですが、その子育て環境の里山がだんだんと減っているため、絶滅危惧種になっています。
そんなサシバとその環境を保護するために立ち上がったのが「サシバの里自然学校」です。
校長の遠藤隼さんはエコセンの世話人の一人です。
詳しくはHPをご覧いただくとして、先日訪問させていただいたので、素敵な環境をご紹介したいと思います。

今は丁度お米の収穫前で田んぼが美しい時期です。自然学校の周りにも収穫を待つ田んぼが広がっています。

自然学校の田んぼは生きものへの配慮、というよりも愛情がこもった田んぼです。
サシバの餌は多くがカエルで、カエルが生きることのできる環境がなければサシバも生きられない。カエルにとっては、田んぼやその周りの水辺の環境はとても重要です。

日本のコメ作りは3000年前からともいわれてるので、日本人の食生活に重要な田んぼが生きものたちにとってもどれだけ馴染んだ大切な環境かわかります。田んぼの周りにはもう少ししたら、稲架掛けされた風景が広がることでしょう。
稲架はすぐそばの竹林の竹を切り出します。荒れ放題だった山を生きものが住みやすい環境へする山の手入れも重要な活動の一つ。

すべて複雑につながって、里山の環境をつくりあげていることがわかります。
今回はサシバを見ることができるピークを過ぎてしまっていましたが、トンボがたくさん飛んでいましたし、自然学校の田んぼには多様な水辺の生きものが生きています。
少年時代に戻って全身で楽しめます!
参加するプログラムによっては、校長のご両親が作ってくれるおいしい食事がいただけるのも楽しみのひとつ!
是非、訪問して日本の原風景を体験してみてください!

【エコセン事務局 / 鎌倉市緑のレンジャージュニア指導員 植木 よう子】



