「サスティナビリティを主張!」シリーズ 第16弾(青田真樹)

南丹市美山町は、京都市から北へ約50km・車で1時間半に位置する、
かやぶきの里をはじめとした自然と人が共生する暮らしが残る山間地域です。
現在では年間に約90万人もの観光客が訪れています。
近年では日本人以上に外国人(特に東アジアを中心とした)の訪問者が増加しています。

 

多くの方が訪れるようになった背景には、自然と共にある暮らしの風景と
風景を守り活かす精神性を脈々と受け継いできた住民一人ひとりの力、
さらに、30年以上にもわたってこの地域がどうなるべきかを
それぞれの集落ごとまた地域全体としての取り組み続けた結果ではないでしょうか。
ただ、これまで観光を手段に交流人口を増やし地域の賑わいを生み出すことによる
まちづくりを美山町では行われてきましたが、過疎化・高齢化は他地域同様に
止まりませんでした。
このままでは、美山町が持つ風景やそこで息づく人々の精神性が失われてしまう可能性が
大いにあります。
今後地域の持続的な地域づくりに必要な観光(ツーリズム)の役割は、
経済的な貢献以上に、そこに暮らす人の営みや生業に目を向け、
地域内外・人とひとをつなぎ、地域の誇りや精神的な柱となる「モノ」や「コト」に
光を当てることだと考えます。
同時に、地域の担い手を応援するよき繋ぎ手になれることではないでしょうか。

 

ツーリズムに関わるものとして、個人でできることはたいへん小さなことですが、
ツーリズムが地域の未来を紡ぐ役割に意識した活動をしたいです。

 

【エコセン世話人 / 株式会社野生復帰計画 代表取締役 青田 真樹】

 

(2018年11月14日配信 メルマガ掲載)