「サスティナビリティを主張!」シリーズ 第22弾(加蘭 明宏)

沖縄本島恩納村の沖縄体験ニライカナイの加蘭です。
21年前に内地から移住し、
サトウキビ農業や生活・海人・自然等の体験組織を立ち上げました。
ニライカナイの名は妻と一緒に考えました。
沖縄では海の彼方にあるといわれる理想郷ニライカナイの神様が、
五穀豊穣や幸せや喜びをもたらしてくれると信じられています。
ほんの少しでもあやかりたいと思い、恐れ多い名前を付けたのでした。

今回のエコセンミーティングin沖縄のエクスカーションで、
【真栄田(青の洞窟)及び久良波海岸保全利用の取り組み】担当でした。

青の洞窟2018

「久良波海岸保全利用協議会」は5年前に業者6社と設立しました。
地域や地権者の同意のもと漁協との協定締結を経て、
海域の業者利用の不安定な黙認状態から脱却出来ました。
その後、オニヒトデやレイシ貝駆除による海域や毎年100回を超える清掃による
陸域の環境保全活動や親睦等により、漁協関係者と信頼関係を作り、
2前に海域30本余の鉄筋杭が撤去され、30年ぶりに素晴らしい景観も拝めました。

この会員が中心となり、村ダイビング協会役員2人を迎え、
41社で「真栄田海岸保全利用協議会」を設立したのは1年前でした。
違法駐車や大渋滞、ゴミや夜間利用による海ガメ産卵数の激減等々、
地元住民の悲鳴や怒りは凄まじいものでした。
加えて、顧客強奪競争による業者間の信頼関係の崩壊、
同意ないプレジャーボート利用など無法地帯化したことによる、
海域からの業者締め出しを危惧しての設立でした。

その後、違法駐車対策、清掃活動、ボート利用自粛や
地元住民が嫌がる行為の禁止等々と活動を行っています。
近い将来、久良波海岸同様に真栄田海域でも餌付けを自粛させることが
出来ればと思っています。
この素晴らしい自然環境や地域を次の世代にバトンを繋ぎ、
未来永劫にわたり護り継がれることを祈っています。
英知と勇気と覚悟を持った同志とこれからも取り組んでいきたいと思っています。

【エコセン世話人 / 沖縄体験ニライカナイ代表 加蘭 明宏(からんあきひろ)】

(2019年2月6日配信 メルマガ掲載)