「サスティナビリティを主張!」シリーズ 第30弾(秋本 健一郎)

東京西部の秋川渓谷で
「Otsu Nature Garden(乙津ネイチャーガーデン)」という名の
ゲストハウス、オートキャンプ場を営んでおります、秋本です。
同じ渓谷沿いにあるキャンプ場を父と共に管理してきましたが、
自分の宿を持つことになり、5年ほど前から施設をどう運営していこうか考え始めました。
そんな中、NPOエコロッジ協会(現在閉鎖)や
AEN(アジアエコツーリズムネットワーク)の
ツアーに参加する機会があり、環境に配慮しながら
自然を楽しむ観光があることを知りました。

 

台湾、フィリピン、マレーシアなど国家レベルでこうしたツアーを
作ろうとしている国がある一方、日本のサスティナブルな観光、
地域作りへの取り組みは遅れていると感じました。
普段、バーベキューや川遊びで何気なく使っている日焼け止めが
海のサンゴ礁にダメージを与えることや、
石垣島や西表島などの海岸に大量の漂着ゴミがあることなども、
知人やソーシャルメディアなどで気にはしていましたが、
実際現地を見るまでこれほど深刻な状況だとは知りませんでした。

 

こうした現状を知った今、自分の宿ではなるべく環境に負荷をかけないよう
できるところから取り組んでいます。
例えば、館内のLED照明化、給湯用および暖房用石油燃料の中止、
界面活性剤不使用または微量のシャンプー、洗濯・台所洗剤への切り替え、
WWFやFSC認証付きのトイレットペーパー、ティッシュペーパー、
コピー用紙を導入、余裕のある時期は生ゴミを堆肥化、スタッフの環境への意識向上、
そして、取引業所への環境商品の提案などです。

 

サスティナブルな宿を実現するには費用面の課題も大きく、
思うように進まないのが実情ですが、できることから続けていきたいと考えています。
お手伝いできるところがありましたら助力いたしますのでお声をお掛けください。

 

【エコセン世話人 /
 東京あきる野アウトドアリゾート(株)取締役 秋本健一郎】

店舗名:秋川渓谷Otsu Nature Garden
    https://tokyo-okutama-otsunaturegarden.com
伊奈キャンプ村:http://www.inacamp.jp
 

(2019年6月3日配信 メルマガ掲載)