「サスティナビリティを主張!」シリーズ 第24弾(島袋 裕也)

2003年に奄美・琉球の世界自然遺産に向けた検討が始まり、
2013年に政府が世界自然遺産登録を目指すことを決定。
2016年に国頭村、東村、大宜味村にまたがる陸域や海域が
「やんばる国立公園」となり、世界自然遺産登録へ動き出したんですが、
2018年IUCNから登録延期を勧告され、推薦を取り下げ、
同年に登録へ再チャレンジをすることになりました。

 

私の住む村、東村でも国立公園の説明会やその先の世界自然遺産の
説明会が頻繁に行われるようになりました。
そんな中、登録されたときの影響に危機感を持った人々が、
2017年に「東村世界自然遺産研究会」という「集まり」を作りました。
村、協会、会社、といった組織が運営するのではなく、
危機感を持った人々が意見交換をし、未来に夢を語りましょう。
と会が始まりました。
メンバーは行政、経営者、職員、観光業、農業と色々で約20名。
仕事の合間や仕事終わりに集まり、森を歩き、カヤック、サバニ、
動力船にのりダムを渡り、議論し、お酒を飲みまた語る、
という感じです。

 

 

 

世界自然遺産に登録されると、オーバーツーリズムが心配だ。
特に今でもオーバー気味な「慶佐次のマングローブ」はこれ以上集中すると困る、
状況を変えたい。
また森が登録されると、新たなエリアでも同じことが起きかねない。
ということから、森歩きのプログラムを作りましょう。
と進み始めました。
議論を重ね、現場を歩き、昨年「カヌー+トレッキングツアー@やんばる国立公園」
の半日コースと終日コースができました。
モニターツアーを今日までに約30回開催しています。
試行錯誤を重ね、安全面、満足度、共に高まってきていると思います。
そして、普段あまり交わることのなかった人々
(同業者であればライバルだし、異業種出であれば、そもそも交流がない。)
が交流することによる、協力がうまれ新しいプログラムの開発だけではない効果も出てきてます。

 

 

2020年に登録予定となっていますが、登録されても、されなくても
持続可能な観光につながる意味のある動きだと思っています。

 

【エコセン会員 / やんばる自然塾 島袋 裕也】
(2019年3月6日配信 メルマガ掲載)