『彩とりどり日本紀行 冬至:12月22日(旧暦11月10日)』第10弾(山崎宏)

「彩とりどり日本紀行」第10弾!
冬至: 12月22日(旧暦11月10日)

「バードウォッチング」

みなさんにとって、冬ならではの楽しみは何ですか。
スキーやスノーボード、こたつでミカン、ホカホカの温泉旅行など、
いろいろ挙がりそうですね。

私自身の冬の楽しみは、何といっても「バードウォッチング」。
野鳥は一年を通して様々な種類が観察できますが、特に私が暮らす本州地域では、
冬は最も観察しやすいシーズンだと思っています。
例えば、北国から越冬のために渡ってきたガンやカモ、ハクチョウの仲間、
葉っぱの落ちた雑木林を群れで飛び交う小鳥たち、
耕作を終え、開けた農地で獲物を狙う猛禽類など、
バードウォッチングの初心者でも野鳥に出会う可能性が高まる季節です。

おすすめのフィールドは、農地や雑木林、小さな河川やため池があるような里山です。
持参する双眼鏡は7~8倍のものが良いでしょう。足音をたてず、ゆっくり散歩をしながら、鳥の気配を感じ取ってみてください。

[モズ]

一見、すべての動物が活動を停止させているように感じる真冬の里山でも、
多種多様な野鳥たちの息吹が感じられると思います。
そして、もし、双眼鏡で上手くとらえることができたら、彼らの行動を丁寧に観察してみましょう。
何気ない仕草の一つひとつに意味が感じられ、
したたかに、その自然環境の中で暮らす彼らの日常に触れることができるでしょう。


[コゲラ]

みなさんの冬の楽しみ方の一つに、バードウォッチングを加えてみてはいかがでしょうか。

【エコセン理事 /特定非営利活動法人ホールアース自然学校 代表理事 山崎 宏】

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