『彩とりどり日本紀行 大暑:7月22日(旧暦6月17日)』第24弾・最終回(中澤 朋代)

皆さまにおかれましては、暑中お見舞い申し上げます。
日本全国、いよいよ本格的な夏のスタートです。

アスファルトの大地は昼夜の気温は高止まり、
一方で土の大地は夕立により一気に空気を冷やす機能が働きます。
そのため朝晩はいくらか涼しく、窓を開け少し湿った空気を団扇で仰ぐ、
夏の夜の風情があります。
昼夜エネルギー溢れる都市では難しいかもしれませんが、
生きている有限の時間を考えれば、日々の暮らしに季節の楽しみを取り入れたいものです。

手を入れれば豊かな作物の恵みが得られる

県の委員として農林水産省・中山間地直接支払制度の評価に携わってきました。
山あいの農地を守る取り組みは20年以上経ってもプレーヤーは変化せず、
今日も70~80歳になっても体を使い、
畔や水路といった農地を守り続ける人々に支えられています。
実は中山間地が占める国内の農地面積・食糧生産額は4割にのぼります。
大量生産農業では補えない、多品目により豊かな食卓を支えており、
地域固有の作物や食文化を生む田舎(田と舎がセットの居住地)にも関わらず、
存続の危機も危ぶまれます。

愛らしいヤギは、頼もしい草刈り要員

もっとバランスの取れた社会にならないものでしょうか。
「地域を元気に」とのエコセンの運動がどのように貢献できるか、
夏の夜風に吹かれながら思いを馳せます。

【エコセン共同代表理事 / 松本大学非常勤講師 中澤 朋代】


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