『彩とりどり日本紀行 立春:2月4日(旧暦12月25日)』第13弾(荒井一洋)
「北海道の子どもが経験すべき自然100選」
これは、僕ら北海道に暮らす大人が子どもの原体験として
持っていてほしい自然体験を集めたものである。
例えば、7月15日大雪山国立公園「夏の雪合戦」や、
今月であれば2月の阿寒摩周国立公園「ダイヤモンドダスト」が挙げられる
ダイヤモンドダスト。
これは、空気中の水分が凍り、その場で氷の結晶となり、
そこに光が当たってダイヤモンドのようにキラキラと輝くことを指す。
そう、マイナス15℃以下になると空気中の水分はその場で凍り始めるのだ。
「空気中の水分が凍る」。
実はこの表現は、よく考えるとおかしい。
なぜなら、水は一般的には、気体、液体、固体となる。
しかしマイナス15℃以下の環境では、理科で習った法則とは違う現象が起こるのだ。
こうした期間限定、場所限定で起こる様々な自然現象は本当に不思議であり面白い。
北海道人はこうした北海道らしい経験を標準装備しておいてほしい。
こうした自然現象を科学的に理解すると同時に経験もしてあれば、
実感の伴うリアルな体験として個人に蓄積され、日常の暮らしで応用できるようになる。
こうして特徴ある北海道の自然における生活文化を引き継いでいきたい。
他の地域でもどうですか?一緒にやりませんか?
【エコセン理事 /NPO法人大雪山自然学校代表理事 荒井 一洋】
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