田舎暮らしの達人!藤原誉さんに聞いてみよう‼  [第3回:食料・家畜]

《立派に育った合鴨たち》

 

 

「田舎暮らしの達人!藤原誉さんに聞いてみよう‼」へのご質問にお答えします。
田歌舎・藤原誉さんからのアドバイスを参考に持続可能な生活への第一歩を!

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【第3回:食料・家畜】

 

なんでも相談室。たくさんのお題をいただいておりますが、
それぞれに短い文章で終わらせるのは勿体無くて、、、、。
なので気まぐれにカテゴリーを変えつつ、目移りしつつ答えていきたいと思います。
では今回は食料編の質問から

 

Q家畜を飼うには、何から始めるのがおすすめですか?

 

田歌舎では家畜としてはヤギとアイガモを10数年飼っています。
あとは私自身が20代の頃の8年間、地域の養鶏場でアルバイトしており、
今もなお田歌舎の研修生やOBがそこで仕事をしているので、間接的にも養鶏に関わり続けています。
まず大前提としてペットとして飼うのなら選択肢は無限大でここで論ずることは難しいですね。
やっぱり世話をする手間以上に生活に豊かさをもたらしてくれる何かが家畜には求められるんじゃないかな。

 

《カモ池 親ガモたち
有精卵を採るために残したメス10数羽とオスが数羽。新しい池に引っ越ししたところ》

 

田歌舎がヤギである理由は、ヤギは牛や豚のような許認可などがほぼ要らないこと、エサにお金がかからないことが大きいですね。
お乳の量は少ないようだけど、トカラ種(小型のヤギ)は力もそれほど強くないので犬を飼うのと同じくらいの設備で飼えるので少し大きくて力の強いザーネン種に不安を感じる人にはオススメかもです。
ちなみにヤギで許認可が必要な場面は肉にするなどで屠殺する場合があるようだけど、
お肉を目的に屠殺することがなければ基本一切許認可、届け出などは必要ないですね。
まあそれは鶏やアイガモなどの家禽も一緒。

 

そして家禽といえば無難なところではやっぱり鶏。
テンやイタチなどの小動物の侵入を防ぐ囲い、小屋さえ作れば一坪程度の面積で10羽くらいならば十分飼えます。
餌に関しても近年ではほとんどのホームセンターで鶏用の配合飼料が売られているので、特に拘らなければ簡単に飼い始めることができるし、毎日のように卵も産んでくれますね。
ただし品質にこだわってオーガニック的に育てようとすると、
産卵率は下がり数日に1個とかになったり、栄養が足りないと産んでくれなくなったりするんだけどね。
十分な水と栄養を与えてこそ毎日産んでくれる、という基本の部分は抑えておかないとね。
あと鶏は10年くらいの寿命があるそうだけど、毎日のように卵を産んでくれるのは良くても産み初めて2年程度。
そして、お肉も2年以内くらいが一番美味しく食べれるので、
2年サイクルで雛を仕入れながら飼うのが家庭や小さな施設レベルだとオススメですね。
ちなみに雛はネットで調べたら簡単に買えますよ。

 

《カモヒナ
 生まれたてのヒナ達は人間用のコタツ多いて育てます。これも養鶏では昔からされていた工夫と知恵。》

 

田歌舎がアイガモである理由は、私にとってはお米の無農薬栽培に合鴨農法が一番やり易かったことですね。
養鶏に長く携わっていたので家禽を飼うポイントは抑えていたということ、
田ぐるまとかチェーン除草とかの他の無農薬の農法もいくつか試したけれどなかなか過酷な労働が伴ってくるんだ。
そういう点でもアイガモは人間の代わりによく働いてくれるよ。
雑草もほぼ抑え、害虫も食べてくれて、10年間その点では失敗しなかったですね。
ただしアイガモに限らずですが、家禽を飼う上で一番重要、かつ悩まされるのは外敵から彼らを守ること。
雛のうちは、蛇やネズミなんかに小屋に侵入されて10羽単位で連続してやられたこともあるし、空からはタカ類、トビ、クマタカなんかもくるけど実は彼らはそれほど脅威でなくて、テグスを張ったりすることで簡単に忌避してくれる。
やっかいなのはカラス。
本当にずる賢くて執拗に狙われ出すと手に負えず、田歌舎の場合だと撃ち殺すしか手がなくなるんだ(マジで)。
田んぼ全てネットで囲うなんてできないんだから・・・。

 

《カモと田んぼ
生まれて2週間ほどで田んぼデビューします。ヒナ達にとってはこれからがカラスに狙われる試練の時》

 

ある年はカラスに40羽くらいやられたよ。結局犯人をなんとか仕留めて田んぼに死骸を吊るして、他のカラスに威嚇してっ、て。

 

カラスとの戦いは毎年だ。
だけど成鳥になる頃にはそういった外敵からは狙われなくなるので田んぼに雛を離してからの約2ヶ月ほどの攻防ですね。
大きくなってきたらは漸く鴨たちもカラスに負けない逞しさを備えてくれて、

 

あとは鶏同様に敵は夜間の小動物たちだけになります。
家禽を狐やテン、イタチなどの小動物から守るポイントは夜確実に彼らが侵入できない小屋に仕舞うこと。
その一点です。
夜の放し飼いはきっと動物が少ないような都会近郊であってもきっとダメだろうね。
すぐに襲われることがなかったとしても、ある日突然事件がおこってしまうのだ。
道ゆく彼ら(外敵たち)だってある日気づくんだから。
「あれ!?うまそうな奴があんなところに沢山おるやんけ!」

 

ところでアイガモの素敵な副産物には触れないとね。
実は卵が美味しいんだ。
春に卵から孵した雛たちは秋には大人になって年末ごろから卵を産み始める。
バランスの取れた配合飼料を与えていると、それから7月までの半年ほど鶏並みに卵を産んでくれる。
卵を生み始めたら配合飼料の金額以上の卵を与えてくれるので経済的でもあるし、私たちの日々の卵も宿泊やレストランのお客様に出す卵も1年の半分以上は鴨になるんだ。
毎年7月初旬には鶏の卵に戻る時期がくるんだけど、
寂しいな~って感じているよ。
そしてたった今はまたそろそろ鴨の卵が食べれるな~ってワクワクしてる。
卵目的に鴨を飼うことも良いカモ、です。

 

《孵卵器を使ってヒナを孵します》

 

《お肉になるカモ
屠殺されたところ、これから脱毛をします》

 

オススメの家畜。そんな感じかな。

 

さて最後に許認可についてだけど、
各地域の行政によっても判断が少々違うようだけど、
少なくとも営業目的でない場合には上記の家畜は一切届け出なくても特にお咎めはないですね。
ただ、近年は鳥インフルエンザや豚コレラなど動物由来の病気に対して敏感な世の中になってきているので、そのリスクマネージメントの観点から少数飼育の個人に対しても行政は把握したいという方針があることと、
それぞれに飼育環境に指導を求めているという現況はあります。
その指導の内容をまるっきり無視するわけにもいかないんだけど、
馬鹿正直に捉えているとなかなか飼育のハードルは上がる一方な許し難い部分もある。
時折観察、指導にこられる行政の人たちには、喧嘩しないように誠意を持って対応しつつも、協力出来ることはするけれども、できないことは出来ないというか、
意味がないと思うことは「賛同できない、協力したくない」と主張することも大切かなと思っています。
自給目的の家畜も遥か昔から繋いできた大切な人の文化だと思うし、
それを認めない法整備に今の世の中は向かっている傾向はあるので、そこは間違っていると思っているのでね。
天文学的な低いレベルの危険に対して何をそれだけ騒いで、たくさんの人を動員して大枚を叩いているんのか、おかしいなって思う。
リスクを全て遠避けるマネジメントでなくてリスクに負けない体作りとか指導をすることが、本来の国民衛生を守る形じゃないかな。
今の衛生って言葉の使い方間違ってると思うな。
雑菌から遠避けて弱い弱い体づくりを推し進める国民衛生っておかしいでしょ。
だから、そういった偏った価値観に世の中染まりきらないように、
みんなでもっともっと家畜を飼って、ウンコまみれで暮らそうよ。
そして「ウンコまみれの私たちも子供達もとても健康です」ってみんなで主張しよう!
だけどね、いろんな情報に惑わされず、しっかり主張するためには、
逆にちゃんと知識を得る努力は必要ではあるよね。
実は行政の人たちだって個人的には私のような考えに賛成の人も多いんだよ。
だからこそ、喧嘩するでなく本当に大切なことをちゃんと見つめて、
ちゃんと実践して、ちゃんと理解してもらえるように説明できることは大切なんだ、
そして地域、事情、状況に応じてほどほど、いい塩梅をお互いの立場から見出せることが大切なんだよ。

 

じゃ、後はヤギのことをもっと詳しく。ヤギに関心の方はどうぞ~。

 

#ヤギと暮らす
現在は2頭のメスヤギがいて、親ヤギは1頭で毎日1リットル以上のお乳が採れる。
毎年春から夏までに子ヤギが生まれて、2ヶ月くらいは子ヤギがほとんど飲むんだけど、それ以降は正月頃までは毎日毎日搾乳し、新鮮なお乳を得ることができる。
それでモッツアレラチーズ(簡易的なやり方で)を概ね通年作っている。
たまにはクリームシチューとかドリアなんかもするし、夏場はアイスクリームも美味しい。

 

《産まれて3ヶ月は子ヤギにお乳をあげます》

 

《ヤギのお乳でできるチーズ》

 

 

春から秋までのルーティンワークは、晴れの日の日中は田畑の土手や、
草地に連れて行ってアンカーに繋いでおくこと。
基本それだけ。
ポイントは毎日または数日おきにつなぐ場所を少しずつ変えて行き、場所をローテーションさせて行くこと。
そうすることで、餌となる草が枯渇することはない。
注意点はロープが外れてしまったり、農作物や果樹にうっかり届くことがないようにつなぐことくらい。
あとは夕方には迎えに行って小屋に連れて帰ってくることだ。
雨の日はヤギたちも雨が嫌いなので小屋のある柵の中で少々の刈り草だけで我慢して過ごしてくれるし、冬になるとほぼ干し草(田歌舎では収穫した稲ワラ)だけで耐え忍んでくれる。
ただ、冬は当然栄養も十分ではなくて野生動物同様に命をつなぐだけの厳しい季節でもあるので、そういう意味でも搾乳を止めることも必要だし、私たちの労働の部分でも一休みの時期になる。

 

《ヤギ冬
ヤギは雪の中でも元気です。冬毛にもなります》

 

 

#草刈り屋さんとしての実力の程は?
田歌舎のあるところはいわゆる中山間地域と言われる山あいの中の集落で、当然平野は少なくてほとんどの田畑には広い土手がもれなくセットでついてくる。
広い平野部の田圃では田と田の間の細い畔くらいしかしか無い草刈りも、
私達のところでは何倍、何十倍もの面積の草刈りが必要なんだ。
草刈の大変さが中山間地の農業の存続を左右するネックになっているといっても過言でないよね。
それは田歌舎でも正直言えることで、そこで10数年前にヤギを飼い、
草刈を手伝ってもらおうという事になった。

 

まずは、つなぎたい場所まで犬の散歩のようにロープで繋いで連れて行くことから始まるんだけど、それは日々のことでその日のヤギの気分もあるし、
こちらがつなぎたい場所が遠かったりで、連れて行くのに苦労することは今だに度々ありますね。
まさに道草を食う生き物なので特に遠い場所に連れて行くときは手間取りますね。
無理に引っ張ると意地になって拒否ったりね。
でもなんとかその場所にたどり着いて、アンカーに繋いだあとは黙々(モグモグ)と仕事してくれます。
どれくらい仕事してくれるのかっていうと、草の選り好みはもちろんするけれども、蔓草はどれもこれも嫌いでないようで、
草刈りの時に煩わしい蔓草はほぼ100%食べてくれている。

 

毒草とかシダ類とか残る草はもちろんあるけれど、生い茂るような草は食い残されたススキがちょっとあるくらいで、ツルツルに刈る必要がないところだとほぼ人の手での草刈りが必要ないくらいになる。
問題点はヤギたちの踏み跡から法面の斜面が少しずつ崩れてしまうこと。
あとは繋ぎたいけど繋げない場所はどうしてもある。
道路の側とか、畑の内側とか、大切な果樹や樹木の側とか、
ヤギの力で破壊されてしまうような柵や電柵などの造作の側とかね。
だから実際には自分たちで刈らなければならない場所もまだまだあるんだけどね。

 

#雄ヤギはオススメできません!
初めの一頭は実は雄ヤギだった。
と言うのも副産物のお乳のことはあまり大事に思っていなかったもので。
やっぱり多くの人と同じでヤギのお乳には癖があるイメージを持っていたので、お乳にはあまり価値を感じていなかった。
何より草刈りを軽減してくれて、お客さんの和みになれば十分かなと思って、安く譲ってもらえる雄でいいかなと思ったんだ。
だけど飼い始めて見たらせっかくなら、数も増やせた方が良いし、お乳も取れるに越したことはないな、という事になって翌年にはメスを飼うことになって。
そうしてオス(メメオ)とメス(メメコ)の2頭となったんだけど、その秋が来た頃にはメメオ(オス)は当然大人となり、おそるべし発情期に入った。

 

とにかく臭いんだ。野生の鹿もそうなんだけど草食動物共通なのかな?
オスは盛りになるととにかく自分の体を臭くするんだ。
臭いことが男らしい証なのかな。
体臭自体も臭いんだろうけど、さらには自分のオシッコを全て自分のヒゲや足にかけ続けるんだ。
ヤギの場合、その臭いは盛りの時期が終わってももう消えることなく、凛々しいオスである限り永遠に臭気をまとい続け、大げさでなく周囲100mくらいは十分に独特の酸っぱーい臭気が漂っている。
そして、雄はあまりにも力が強い。
数値化できるものでもないけど正直メスの3倍くらいの力はあるんじゃないかな。
小屋の周りを囲う柵はたちまち破壊し、深く打ち込んだつもりのアンカーもたちまち薙ぎ倒される。
でその結果たちまち田畑に侵入し稲を食い、野菜を食う。
一度味を覚えたらそれを目的にさらに破壊の力が増すんだ。

 

日々気をつけているつもりでも、1年を通じて必ず起こるヒューマンエラー。
ある日わずかな隙を見事に突かれて、脱走、惨劇が起こってしまう。(笑)
(っていうか笑うしかないねん)
そして、実はここが一番の理由であり核心なんだけど、オスの存在はメスのお乳の味にめちゃくちゃ影響するんだ。
山羊のお乳は臭いの吸着性が非常に高いらしく、その雄ヤギの悪臭がそのままお乳の味になってしまうんだ。
搾乳時だけでなくその匂いの中で暮らしているだけで体内からその臭いはお乳に影響していると思う。
ヨーロッパのヤギのチーズとかの日本人が苦手な臭味は、実はこの臭いが由来だと確信している。
ヨーロッパの人たちにとっては、日本人にとっての漬物や納豆とかと同じように苦手で無い味なんだろうけど、多くの日本人にはとっては厳しい味だよね。

 

だけど、オスを一緒に飼わず、メスの生活環境を清潔にすることで臭みが全然なくなるんだ。
もちろん牛乳とは似て非なるものなので味の違いってのはあるけれど、甘みも強くて十分飲める。
一昔前はお母さんの母乳の出が悪い時にはヤギのお乳が一番良いとされていて、田歌舎のある集落でも、周辺の集落でもヤギを買うお家があったそうで、あまり知られていないけど、ヤギのお乳と日本人の接点は意外と古くからあるようだ。
さて、実際には日常的には乳として飲むよりチーズとしていただくことが多いですね。
臭みなんか全然なく、自家製パンの上になんらか自家製お野菜となんらか自家製燻製(鹿ハムとか)とチーズをのせて、自家製のハラペーニョソースを掛けてパクつく。
あとは自家製でない美味しいコーヒーを淹れてね。
(サイコ~)

 

#山羊飼いのポイント
専門書を見れば詳しくはいくらでも書いてあるのでここでは10数年飼ってきた中での体験談として読んでいただけたら。

 

◆雨風をしのげる一坪程度の小屋と、その小屋を10平方メートルくらいの放牧柵で囲った中で普段はヤギを放していいます。
夜間はもちろん雨の日、冬季はこの中だけでずっと過ごします。
悪天の時以外は草地に繋ぎっぱなしで夜も放っておく飼い方もあるようだけど、ヤギも寂しいと鳴き続けたり、ロープによるトラブルが起こったり、ちょっと通年で考えるとリスクが高いかなと思います。
意外と人に懐くし、近い場所で生活したほうがより懐いてくれるし、その方が日々のルーティンもやりやすいからね。
彼らも人に近いところの方が安心感があるみたい。

 

《ヤギ小屋
小さな小屋と囲い。放牧や、杭につながれる時以外に過ごすヤギのお家》

 

◆品種。うちのはザーネン種っていう大型のヤギ。
お乳が沢山採れるのが、メリットだけど力が強いので小屋や柵や、杭(アンカー)などそれなりに素人大工レベルで無い強度が必要。
うちは飼ったことが無いけれどトカラ種という小型のヤギなら大型犬レベルの設備で十分飼えそうだし、小規模の除草目的ならばオススメできそう。

 

◆とにかく餌は雑草で十分。
ヤギは地球上で一番寒暖差に強く、嗜好植物の種類が多いらしい。
冬以外はやっぱり緑の草が大好きだけど、冬になると、木の皮も食べるし、干し草でも全然平気。
おからとか糠といった濃厚飼料ももちろん大好きだけど、やり過ぎは厳禁。
ヤギはいろんな植物を分解できる体内菌と共に生命を維持しているからこそ、栄養価の高すぎる濃厚な飼料は腸内のバランスを崩し、致命的な病気につながることがあります。
過去に田歌舎のヤギもおから(地域の豆腐屋さんから分けてもらう)のやりすぎで鼓腸症という病気で数頭亡くなっています。
分かりやすく言えば、ひもじい雑草を食ってるほうが元気でいてくれるってこと。
贅沢させなくていいって事。だからヤギの餌代はずっと0円。
自分の土地が少なくても雑草食べたら喜んでもらえる土地が沢山あれば十分飼えるってこと。

 

◆病気とか病院とか事故
上記の濃厚飼料(特にマメ科)のやりすぎからくる鼓腸症という病気と腰麻痺というヤギ特有の病気
(これは田歌舎では起こっていない)が起こりやすい病気の代表のようだけど、10数年間で2回だけで、獣医にかかることも数年に1回ある無し程度。
基本丈夫でお金のかからない生き物ですね。
ただ子ヤギの時は間違って毒草を食べたり、寄生虫にやられて死んじゃうことが3回あったな。
事故と言えばロープは気を付けないといけない。
斜面で宙吊りになって亡くなったことが一度あるんだ。
基本斜面が得意で、崖っぷちも平気なヤギだけど、ロープがあると当然危険は劇的に高まるから、ヨリモドシとか巻きつかない工夫とかはとても大切。

 

◆最後に
こうやって書き連ねてみたら今まで5頭のヤギを死なせてしまってる。
でもかわいそうなんだけど家畜とはそういうものという割り切りも必要かな。
やっぱりその時の想定外は起こってしまうし、でもその事によって学び、少しずつ上手な山羊飼いになっていくんだろうし。
ヤギだけでなく犬たちだってやっぱり事故に会うこともあるし、病気することもあるしね。
ま、動物を飼うということは生死と向き合うということでもあるんだ。

 

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