[5.18]エコツアーカフェ No.99「三陸・釜石はサステイナブル・ツーリズムへ」
2019年にラグビーワールドカップの誘致が決まった釜石市。
東日本大震災で大きな被害にあった三陸の鉄都は、多くの方の力を合わせ着実に復興してきました。
そんな釜石は、地域の人の魅力を高め、外から地域に訪れ交流滞在する観光地域づくりを目指し、
地域をあげてサステイナブル・ツーリズムに取り組んでいます。
今回は、昨年立ち上がった釜石市オープン・フィールド・ミュージアム実行委員会から
久保竜太さんをゲストに、釜石の今と、これから目指す持続可能な観光のあり方を聞きます。
講師:久保竜太氏
釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)
岩手県釜石市出身。2015年に釜石市の復興支援員「釜石リージョナルコーディネーター」に着任し、釜石市役所の観光部署と協働。観光ビジョンの策定、観光地域づくり推進組織の設立に携わる。現在、今年の4月に設立された株式かまいしDMCへ協働を変更し、旅行マーケティング事業を担当。同時に釜石オープン・フィールド・ミュージアム実行委員会の事務局として、GSTCサステイナブル・ツーリズム国際認証の取得を軸に、釜石での持続可能な観光の展開を目指している。
※釜石リージョナルコーディネーター[釜援隊] http://kamaentai.org/
★エコツアーカフェTOKYO No.99★
「三陸・釜石はサステイナブル・ツーリズムへ」
~震災から7年、持続可能な観光地域づくりに歩みだした釜石の今とこれから~
【ゲストスピーカー】久保竜太氏 (釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊))
【日時】2018年5月18日(金)19:00-20:30
【参加費】800円 *ワンドリンク付
【場所】 日能研ビル6階 会議室
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-38-5
線路沿いの入り口からエレベーターで6階へ
【お問い合わせ】日本エコツーリズムセンター
TEL:03-5834-7966 FAX:03-5834-7972
【お申込み】下記のお申込みフォームまたは電話、ファックスでお名前、メールアドレス、ご連絡先電話番号を日本エコツーリズムセンター事務局にお知らせください。
エコツアーカフェNo.99報告
5月18日(金)に、岩手県釜石市から久保竜太をお招きして、「三陸・釜石はサステイナブル・ツーリズムへ」についてお話を伺いました。
震災が起こるまでは、あまり釜石が好きではなかったという久保さん。震災がきっかけで地元に戻りました。先祖代々の土地が復興のための再開発で失われることになり、自分につながる祖先の生きた証を残したい、という動機で、家系図を作ったそうです。
すると、過去の津波(明治29年の三陸大津波)で複数の先祖が亡くなっていました。自然災害と共に生きてきた三陸の人々。
今は、震災後とも言うが震災前とも言えるのかもしれない、という久保さんの言葉に、将来起こるかもしれない津波を見据えて今を生きていく三陸の人達の強さを垣間見ました。
釜石では、仮設住宅から災害復興住宅に移り住む人たちが増えているそうですが、住む場所は格段によくなっても、せっかくなじんだコミュニティから離れたり、周りからの生活の音が聞こえなくなったりして寂しく感じる人もいるようです。
釜石市は、「オープンシティ戦略」を掲げて、世界に開かれたSDGs未来都市を目指しています。
「釜石オープン・フィールド・ミュージアム構想」では、単に観光産業を発展させることではなく、住んでいる人が地域の価値を認識できるように、「MEET UP KAMAISHI」では、震災依頼釜石に関わってくれた人に感謝し、未来に向けて新しい関係を築くことを目的に、地域の人を主役にして釜石に暮らしを紹介していきます。
釜石市は、地域にあるありのままの営みや、地域の人たちとの交流を大事にしたいと考えています。
サステイナブル・ツーリズム認証にもチャレンジしたいということでした。
2019年には、ラグビーワールドカップが釜石で開催されます。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックも見据えた復興が進む釜石からの報告でした。