スペシャルな『旅の話』シリーズ 第5弾!(事務局スタッフ)

こんにちは。
エコセン事務局の山本です。

私にとって忘れられない旅は、20歳の時のアフリカ・ケニアの野生動物見学ツアーです。
大学の掲示板で張り紙を見て、すぐに行こうと決めました。
学生対象のツアーでした。
30数万円の旅費を母親に工面してもらい、初めての海外に飛び出しました。

ナイロビでは、ジャカランダ、という名前がついたホテルに泊まり、
ジャカランダという花を初めて目にしました。
私はなぜか、出発前に「お土産なんて買うのはよそう」と心に決めていたのですが、
道中、アフリカの人たちが動物の彫り物やアフリカの音楽が録音された
カセットテープなどを手に近寄ってきて、「安いよ安いよ」と声をかけられ、
いつの間にか彼らと交渉して買い物をすることを楽しんでいる自分を発見しました。

また、マサイマラ国立公園に向かっている途中、車がパンクし、
車から降りた私たちのところへ、赤い布を体に巻き付けた、
黒くて大きな人が遠くから近づいてきました。
「マサイ族だ」
ドキドキしながら、その人が近づいてくるのを見つめていて、
そばに来た時に、その人が言ったのか自分から言ったのか「ジャンボ!」
という挨拶を交わしました。

テレビで見ていたアフリカが、マサイ族が、私の中で現実のものになった瞬間でした。

その後マサイマラ国立公園で、快適なテントホテルに泊まりながら、
朝晩のサファリをしました。
車の屋根を開けて、ひょっこりと顔を出した私たち参加者は、
カメラを握りしめて周りの動物に目を凝らして歓声を上げ続けました。

ある時、私たちの車が、道を歩く雌ライオン一匹とすれ違いました。
ライオンがのしのしと、歩いていました。
テレビでよく見るライオンでした。でも、目の前にいました。
その時、私に「気づき」が降ってきました。
「このライオンは、エサをもらっているのではない。自分で生きている。」
「私は、今まで多くの人に支えられて生きてこられたのだ。」

私はその「気づき」を得るために、はるばるアフリカまで行ったのだ、と思いました。

だから若者よ、「旅に出よう」。いつでも私はそう言いたいのです。

【エコセン事務局 / ゆいツール開発工房 代表 山本かおり】
(2019年11月13日配信 メルマガ掲載)

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