夏休み企画!『これが世界の自然体験!~エコセン事務局が独断で選ぶ世界の自然エリアと体験~』第2弾(山本かおり)

海外編第2弾『ロンボク島』
昔学校の地理の授業で習ったウォーレス線。みなさんは覚えていますか?
インドネシアのバリ島とロンボク島の間には、見えない線が引かれています。
とても近いのに深い海峡があって、それぞれアジア系の動植物(バリ島)とオーストラリア系の動植物(ロンボク島)が分布しています。
そんなロンボク島を初めて訪れたのは2004年でした。

ロンボク島では、チドモと呼ばれる馬車が住民の足となっています。
カッパカッパと蹄を鳴らしながら、オートバイが走り抜ける道をのんびりと走ってくれます。
ロンボク島は、島の中央北部に富士山とほぼ同じ高さのリンジャニ山を抱える、雄大な自然の島です。
バリ島に近い西部には、州都マタラム市や観光地として知られるスンギギが発展していますが、それ以外の地域ではのどかな田園風景が広がり、南部や東部の乾燥地帯にはタバコ畑が点在しています。
また、ロンボク島は四方を海に囲まれているので、マングローブ林も分布していて、インドネシア政府が積極的に植林を進めている場所もあります。

島にはサルが何種類かいます。
峠を越える時に道ばたで餌をねだるサルはこちら。(カニクイザルです)

私は以前、峠の上の見晴らし台で、道端で買ったパイナップル(丸ごと皮をむいて、芯を持って食べる)を食べようと、袋を持って歩いていたら、後ろからすごい勢いで袋ごと奪われた経験があります。
一瞬、追いかけて取り返そうと思いましたが、相手は野生動物。力も強いし、牙もあるし、何よりすばしこいので、諦めました。
別の峠では、観光客や地元の人が、車の窓から食べ物を投げ与える光景が今でも見られます。
そういうことをしてはいけない、と教える人がいないのです。

ロンボク島では、村を歩くだけで色んな発見があります。
ある時、日本の学生を案内して村をじゃらんじゃらんしているときに、高木を見上げたら何やら白いものがちらちらしていました。
(じゃらんじゃらんとは、お散歩をする・おでかけをする、という意味のインドネシア語です)
足元を見ると、長細い実が落ちています。堅い殻から覗いているものはなんだなんだ?トウモロコシみたい。でもふわふわ。
現地のガイドが、カポックという名前の植物で枕などの材料になると教えてくれました。
近年、カポックはアニマルフリーな環境にやさしい天然素材として、無印良品などでも商品の素材として使用され始めているようです。


ロンボク島は、隣のバリ島に比べるととても素朴なところがよかったのですが、近年観光地化が進んでいます。
実は私は、ロンボク島でのエコツアーをコーディネートしています。
これまで、学生向けエコツアーやNGOスタッフ、高専の先生向けの調査旅行などを実施してきました。
村での暮らしを体験する村ツーリズムも好評です。
よかったら、動画をご覧ください。
(YouTube動画「村でお料理体験!」)
【エコセン事務局 / NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)代表 山本かおり】


