「サスティナビリティを主張!」シリーズ 第25弾(高木 晴光)

私にとってのスティナブルツーリズム

 

この町(北海道黒松内町)の廃校になった小学校に
黒松内ぶなの森自然学校を開設した時の人口は3700人だった。

 

それが20年経ち、人口は3000人を下回ってしまった。
典型的な過疎少子高齢化の地域に住んで、自然学校を生業にしている。
子どもの長期自然体験村を経営の柱として北限のぶなの森や
地域ツアーの受け入れをしてきたが、子どもを取り巻く情勢や
体験観光の動向の変化もあってか国内からの参加者は減っている。
反面、海外からの滞在者は増え、また、子育てや高齢者福祉の
担い手不足から地域内の受託仕事が増えた。
仕事量は多岐にわたり忙しいがスタッフに恵まれて来たので、
なんとかやりくりをしてきた。

 

しかし、多くの日本の過疎地域が抱えるように、定住・交流人口を増やす
有効な手立てを見つけることはたやすいことではない。
次の20年で町はほんとうに消滅してしまうかもしれない。

 

一方、2020年は東京オリンピックで、災害が続いたことも
原発放射能汚染のこともおきざりにされて、そこへ向けての機運作りが進んでいる。
おかしな方向に国が破滅への道を進んでいるように思えてならない。
地域行政の機構改革もまったなしで、行政の働き方改革も正職員化が進められるらしいが、
その結果として、生活の糧となっていた地域住民のパート切りも進行するだろう。
当自然学校の若い職員のこれからの生活づくりもさまざまな社会問題が直結的に
解決すべき課題と顕在化している。

 

うーん、どうしたもんか、自らの持続可能性を追求し直さねばならぬ。
私自身の未来の時間も限られてきた・・・。
「ねおす銀河ネットワーク・・個性ある小集団を数多く生み出し、
それらが緩やかにつながりながら支えあう協働社会」の創出をめざして来た。
人はその銀河間を旅をするのだ。
我が周辺ではかなりいい線まで形作られてきたと自賛しているが、
自らの社会福祉的な課題可決できる仕組みにはまだほど遠い。
ここへ来て、改めて思うのは、「理念」の大切さである。
イマジネーションが無ければ現実化しない。

 

【エコセン理事 / 黒松内ぶなの森自然学校理事長 高木 晴光】
 

(2019年3月20日配信 メルマガ掲載)